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映画「ATARU」をきっかけに真の天才というものが認知される事を願うばかり。

SMAP中居正広演じる主人公のATARUはサヴァン症候群だという。

サヴァン症候群は知的障害又は重度の精神障害を持つが、異常とでも言えるある特殊な能力(特に記憶力)を持つ障害の事を言う。
サヴァン症候群の者は記憶力に長けており、見聞きしたものは忘れない。目から入ったあらゆる刺激やにおいなども忘れないのだろうか。
視覚的な記憶力、聴覚的な記憶力、嗅覚的な記憶力、味覚的な記憶力、触覚的な記憶力などが人間の上限値。
また、ジョンフォンノイマンのような驚異的な計算能力を持つ者や、数十年先のカレンダーの日付を正確に当てる能力を持つ者も存在するという。

サヴァン症候群は五感の全て或は一部の記憶力が人間の上限値で、これは芸術の才能がある事を意味している事は言わずもがな。ギフテッド或はタレンテッドという括りでは無いと言われているが、五感の甚だしい突出具合は特定の芸術分野では突出した才能を持った者でもあると思う。
今の世はちょっと能力があるぐらいの人間を天才呼ばわりする傾向がある。また、努力で成就した努力型の人間にも天才という言葉が誤用されている。中途半端な才能の持ち主や努力型の人間を天才と呼ぶのは間違ってると思うし、天狗を生む原因にもなると思う。
ここは傲慢人間の製造工場か?とも思ってしまう。そんな世の中、私は御免だし、一刻も早く日本の国民にギフテッド或はタレンテッドの者やサヴァン症候群の者や才能を持った一部のアスペルガーの者の存在と優れた能力を知らしめなければならないと思う。天才という言葉の誤用これは疎ましい事態
ギフテッド関連の事で調べ事していた時に思ったのは、少し才能があるからと言って何の努力もせずに自惚れている人間や、これまでに大して周りに能力も認められていないにも関わらずOEの項目だけ当て嵌まり自分はギフテッドなのだろうか?のように愚問を抱いている人間やらがネット上には多過ぎると思った。真の才能の持ち主ならば少なくとも2つ以上の分野で突出して優れているか、1つの分野とはいえ、とてつもなく優れていなければならないはずだ。
IQ125以下程度の知能で知的に天才と言われる者や絵や音楽が少しできるからといって芸術的な天才と言われる者が多過ぎてならない。
映画「ATARU」は、そんな風潮を打破できると思う。サヴァン症候群という真の天才を知れば、過信や自惚れから来る傲慢さなども消えるだろう。いかに自分が取るに足らない存在か?という事を認識できる。それは、成長の一歩を確認することが出来た事に他ならない。

サヴァンの天才ピアニスト磯村靖幸さん

先日、金スマでサヴァン症候群の磯村という人が出演していた。

磯村さんは、音楽的な才能が非常に優れているピアノの奏者だった。

10人のピアニストたちと磯村さんが1万曲の中から抽選で選ばれた曲を弾き、どちらが多く弾けるかという対決をするものだった。結果は圧倒的にその人だった。

一度聴いた曲は一生忘れず、正確に弾けるというその人間離れした異常な才能はこれまであまり目にした事の無いサヴァン症候群という天才の能力をこの目で確かめた瞬間でもあった。

しかも3人のピアニストが一斉にピアノで異なる曲を演奏し、その曲名を当てるという離れ業さえやってのけた。

その能力はテレビの中の芸能人は勿論、それを見る全ての者を圧倒させたに違いない。

衝撃そのものだった。

サヴァン症候群或は発達障害者の人は能力に偏りがあるが、その分優れている方の能力は突出しているという。

また、サヴァン症候群はギフテッドには含まれていないという。

しかし、紛れも無く天才だと誰もが頷ける程の能力を持っている事は確かだった。
サヴァン症候群だった画家・山下清の風景画